八尾市のリフォーム補助金・助成金ガイド|長屋や古い木造住宅の耐震・解体・修景など目的別に使える制度を解説
「昭和の中ごろに建った木造の家。大きな地震に耐えられるか不安」「親が住んでいた長屋の一戸が空いたまま。隣とつながっていて、壊すにも直すにも踏み切れない」「久宝寺の家の格子や外壁が傷んできたけれど、自由に直してよいの?」——古い住まいの悩みは、費用と同じくらい、どんな手続きが要るのかが気がかりです。
八尾市の市街地には、隣の住戸と壁や屋根を共有する長屋や、昭和期に建てられた木造住宅が今も見られ、久宝寺寺内町のように古い町並みが残る地区もあります。市は、こうした住まいの耐震化や長屋・空き家の問題に向けて補助や情報提供を行っています。
この記事では、八尾市の公式サイトで確認できた制度を「どんな目的の工事か」から探せるように整理し、申請前に確かめたい条件と依頼先選びの注意点を解説します。制度の内容や受付状況は年度ごとに変わるため、申請の前には市の担当課で最新の情報をご確認ください。
目的から探す八尾市の制度一覧
| やりたいこと | 検討できる制度 | 市の担当課 |
|---|---|---|
| 地震に備えて家を補強したい | 耐震診断・耐震改修設計・耐震改修工事の補助(設計と工事のパッケージもあり) | 住宅政策課 |
| 使わなくなった長屋や古い家を解体したい | 木造住宅除却補助、区分所有長屋住宅等除却補助 | 住宅政策課 |
| 久宝寺寺内町で外観を直したい | 景観法などの届出、修景工事の補助 | 都市政策課 |
| 手すりを付けたい・段差をなくしたい | 介護保険の住宅改修、住宅改造費の助成(重度の障がいのある方) | 高齢介護課、障がい福祉課 |
| 窓の断熱や給湯器の交換をしたい | 住宅省エネ2026キャンペーン(国) | 事務局に登録した事業者が申請 |
表の市の制度は、いずれも工事の前の手続きが必要です。見積もりを取ったら、契約の前に市へ相談しましょう。
地震に備える:耐震診断から補強工事までの補助
八尾市の木造住宅の耐震化の補助は、段階ごとに分かれています。
- 耐震診断:建物の地震への強さを調べます。木造の戸建て住宅には市が診断の技術者を派遣する仕組みがあり、木造の長屋や共同住宅も、所有者負担の条件は異なりますが対象です
- 耐震改修設計:診断結果をもとに、補強する場所と方法を決めます
- 耐震改修工事:設計どおりに補強し、改修後の評点を1.0以上にします
設計と工事をまとめた「パッケージ」の補助もあり、令和8年度は耐震診断とパッケージの申請受付が4月9日に始まりました。
耐震改修の補助の主な要件
- 1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた木造住宅(一戸建て・長屋・共同住宅)であること
- 所有者が個人で、いま住んでいる、またはこれから住む住宅であること
- 所有者に市税の滞納がなく、課税所得金額が507万円未満であること
補助額は工事費や世帯の所得で変わるため、市の案内で確認してください。パッケージの補助では、補助金を差し引いた額だけを業者に支払う「代理受領制度」を使え、手元に用意するお金を抑えられます。
市は、着手したあとの工事は補助の対象にならないとしています。建物の状況と補強の計画を事前に審査して、補助の可否と金額を決めるためです。補強の方法や費用感は松原市の耐震診断・耐震リフォーム完全ガイドも参考にしてください。長屋で隣の住戸と共有する壁や屋根に手を加える補強は、隣の所有者の了解が必要になることがあるため、診断と設計の段階で範囲をよく相談しましょう。
塗り替えや葺き替えだけでは対象外
八尾市は、外壁塗装や屋根の葺き替えだけの工事は補助していないと明記しています。重い屋根を軽くする工事を耐震改修の一部として考えるなら、計画の段階で住宅政策課に相談しましょう。府や市の委託を名乗って突然訪問・電話し、耐震診断や屋根・外壁の工事を勧める例もあり、市は委託した技術者がそうした勧誘をすることはないと注意を呼びかけています。不審に思ったら契約せず、住宅政策課か警察に相談してください。台風などで傷んだ屋根は、火災保険の風災補償で直せる場合があります(屋根修理に火災保険は使える?)。
使わなくなった長屋・古い木造住宅を解体するとき
八尾市は2021年1月、国土交通省のモデル事業として弁護士が執筆した「長屋にまつわる諸問題の解説報告書」をまとめ、公式サイトで公開しています。長屋は一戸建てと違って建物の部分ごとに所有者が異なることがあり、報告書はそこから生じる問題を解説しています。一戸だけを解体して切り離す場合は、隣の所有者との話し合いと、残る住戸の壁を雨風から守る工事までを計画に含めることが大切です。
解体に使える市の補助は2種類あります。
- 木造住宅除却補助:1981年5月31日以前に建てられた木造住宅(一戸建て・長屋・共同住宅)のうち、耐震性が低いと判定されたものが対象です。所有者の所得や資産の要件があり、着手前の申請が必要です。解体業者が補助金を市から直接受け取る代理受領制度も使えます
- 区分所有長屋住宅等除却補助:空き家対策の一つとして、1981年5月31日以前に建てられた区分所有の長屋などで、使われていない状態が続き、市の定める傷みの判定基準に一定数以上当てはまるものが対象です。こちらも事前の申請が必要です
久宝寺寺内町で外観を直すとき
久宝寺寺内町重点地区では、建物や門・塀などの新築・増改築に加え、外観が変わる修繕や模様替、色の変更も、規模にかかわらず景観法にもとづく届出の対象です。届出は着手の30日前までに都市政策課へ行い、市の「久宝寺寺内町街なみ景観保全要綱」にもとづく届出もあわせて必要です。
町並みに合わせて外観を整える工事には、「久宝寺寺内町修景整備事業補助金」があります。保全地区内の建物や門・塀の外観の修景にかかる設計費と工事費の一部を補助するもので、修景の内容が市の基準に適合している必要があります。市は、申請の前に必ず相談すること、交付決定の通知を受ける前に契約・着手すると補助を受けられないことを案内しています。外壁の塗り替えについては八尾市の外壁塗装ガイドもご覧ください。
手すり・断熱など暮らしを整える改修の制度
介護保険の住宅改修と住宅改造費の助成
要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けた方は、手すりの取付けや段差の解消、引き戸や洋式便器への取替えなどに介護保険の住宅改修費を使えます。支給限度基準額は20万円、自己負担は1〜3割で、ケアマネジャーなどの理由書を添えて工事の前に申請します。八尾市では、全額をいったん支払って保険給付分の払い戻しを受ける償還払いと、市に登録した業者に頼んで自己負担分だけを支払う受領委任払いを選べます。
重度の障がいのある方には、障がい福祉課の「住宅改造費の助成」もあります(所得の要件あり)。市は、改造を考えた時点で相談すること、工事が済んだものは助成できないこと、新築・増築や老朽化・故障に伴う修繕は対象外であることを案内しており、相談から訪問調査・審査を経て着工までは2〜3か月程度かかります。
窓・断熱・給湯器は国の住宅省エネ2026キャンペーン
窓や断熱、給湯器の省エネ改修には、国土交通省・経済産業省・環境省の「住宅省エネ2026キャンペーン」(みらいエコ住宅2026事業、先進的窓リノベ2026事業、給湯省エネ2026事業など)が使える場合があり、八尾市の公式サイトでも問い合わせ窓口が紹介されています。申請は事務局に登録した事業者が行い、期限は遅くとも2026年12月31日で、予算の上限に達すればその前に終わります。外壁や屋根で対象になるのは断熱材を使う断熱改修で、遮熱塗料や断熱塗料を塗るだけの工事は対象外です。
市独自にも、市民が自宅に設ける太陽光発電設備や蓄電池などを対象にした「ゼロカーボンシティやお再エネ・省エネ推進事業補助金」があり、令和8年度の案内が出ています。
補助にかかわる工事の費用目安
| 工事内容 | 費用の目安 | かかわる制度 |
|---|---|---|
| 壁の補強・金物の設置などの耐震補強 | 100万円〜200万円程度 | 耐震改修の補助 |
| 重い瓦屋根から軽い屋根材への葺き替え(30坪程度) | 120万円〜220万円程度 | 耐震改修の計画に含める場合 |
| 手すりの取付け・段差の解消 | 数万円〜30万円程度 | 介護保険の住宅改修 |
| 内窓の設置など窓の断熱改修 | 5万円〜60万円程度 | 住宅省エネ2026キャンペーン |
※住宅の状態・工事範囲などにより変動する参考値です。正確な金額は現地調査のうえ見積もりをご確認ください。補助の対象になるかどうかは、各制度の要件で決まります。
依頼先選びと八尾市の問い合わせ先
依頼先を選ぶときに確かめたいこと
- 業者の所在地の条件:自治体の補助には、市内に事業所がある業者への依頼を条件にするものもあります。スマイル工務店は松原市の会社のため、そうした制度では対象外になります
- 登録が前提の仕組み:介護保険の受領委任払いは市に登録した業者、国のキャンペーンは事務局に登録した事業者でなければ使えません
- 長屋の工事の段取り:隣の住戸への説明や、境目の屋根・壁の納め方まで計画できるか
- 申請の順番:「補助を使いたい」と伝えたうえで、市の審査が終わるまで契約・着工を待つ工程を組めるか
八尾市の問い合わせ先
- 八尾市役所(代表):072-991-3881(〒581-0003 八尾市本町1丁目1番1号)
- 八尾市公式ウェブサイト:https://www.city.yao.osaka.jp/
- 担当は、耐震・除却の補助と長屋の報告書が住宅政策課、久宝寺寺内町の届出と修景の補助が都市政策課、介護保険の住宅改修が高齢介護課、住宅改造費の助成が障がい福祉課です(代表番号から取り次ぎ)
スマイル工務店の八尾市でのリフォーム対応
スマイル工務店は松原市天美西を拠点に、隣接する八尾市で屋根・外壁・水回り・内装のリフォームを承っています。代表は防水・屋根職人の出身で、工事は自社の職人が担当します。耐震改修にあわせた屋根の軽量化、長屋の境目の屋根や壁の補修、手すりの取付けなどを、使える制度の確認から一緒に進めます。
現地調査・お見積もりは無料です。無料見積もりフォームまたはお電話(072-289-5018/年中無休8:00〜20:00)でご相談ください。工事後は1年・3年・5年目の無料点検と、施工内容に応じた5〜10年の保証をお付けします。
まとめ
- 目的ごとに制度と担当課が違う。まず「何のための工事か」を決めて窓口を選ぶ
- 耐震改修の補助は長屋や共同住宅も対象。1981年5月31日以前の木造住宅で、着手前の申請が必須
- 使わない長屋や古い木造住宅の解体には2種類の除却補助がある。長屋は隣の所有者との話し合いも計画に入れる
- 久宝寺寺内町では外観を変える工事に着手30日前の届出が必要。修景の補助は交付決定の前に契約しない
- 手すり・段差は介護保険、窓・断熱・給湯器は国のキャンペーン。塗り替えや葺き替えだけの工事は市の補助の対象外
古い住まいを安心して使い続けるために、制度の順番を守って計画を立てましょう。八尾市のリフォームで使える制度に迷ったら、スマイル工務店へお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 八尾市の耐震改修の補助は、長屋でも使えますか?+
使える場合があります。市の木造住宅耐震改修の補助は、1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた木造住宅のうち、一戸建てだけでなく長屋や共同住宅も対象にしています。所得などの要件があり、工事に着手する前の申請が必要です。
Q. 屋根の葺き替えや外壁塗装だけでも、八尾市の補助は受けられますか?+
受けられません。八尾市は、外壁塗装や屋根の葺き替えだけの工事は補助していないと案内しています。重い屋根を軽くする工事を耐震改修の一部として考える場合は、計画の段階で市の住宅政策課に相談してください。
Q. 使わなくなった長屋や古い家を解体するときに使える制度はありますか?+
八尾市には、耐震性が低いと判定された古い木造住宅の除却補助と、空き家になっている区分所有の長屋などの除却補助があります。どちらも工事前の申請が必要で、長屋では隣の住戸の所有者との話し合いも欠かせません。
Q. 久宝寺寺内町で外壁や格子を直すとき、手続きは必要ですか?+
久宝寺寺内町重点地区では、外観が変わる修繕や色の変更も規模にかかわらず景観法の届出の対象で、着手の30日前までに都市政策課へ届け出ます。基準に合う修景工事には補助制度もあり、交付決定の前に契約・着手すると補助を受けられません。
Q. 松原市のスマイル工務店に頼んでも、八尾市の補助は使えますか?+
制度ごとの条件しだいです。依頼先の所在地を条件にする制度では対象外になる場合があり、介護保険の受領委任払いのように市への登録が前提の仕組みもあります。ご相談の際に要件を一緒に確認し、補助を使う場合と使わない場合の進め方をご提案します。
お住まいのことでお悩みですか?
スマイル工務店では無料でご相談・現地調査・お見積もりを承っております。松原市・堺市など南大阪エリアは迅速に伺います。
※お電話でのご相談・お見積もりも無料です。松原市・堺市など南大阪エリアは迅速に現地へ伺います。



