実家じまいは何から始める?片付けの進め方と、家財が残ったまま空き家を売る方法【松原市】
親が施設に入った、親が亡くなって実家が空き家になった——。そんなときに考えるのが「実家じまい」です。実家じまいとは、実家の家財を片付け、家を売る・貸す・解体するなどして手放したり活用したりするまでの一連の作業のことを言います。
ただ、いざ始めようとすると、家財の多さに途方に暮れたり、思い出の品をどうするかで手が止まったりしがちです。この記事では、実家じまいの進め方と、片付けの負担を減らす方法を、大阪府松原市で空き家の買取を行うスマイル工務店が解説します。
実家じまいの流れ
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 家族で、実家をどうするか(売る・貸す・残す)と、役割分担を話し合う |
| 2 | 登記や書類を確認し、名義と相続人をはっきりさせる |
| 3 | 片付けの前に、貴重品と大切な書類を探して保管する |
| 4 | 形見分けをして、家財を片付ける(または家財ごと売る) |
| 5 | 家を売る・貸す・解体するなど、家の行き先を決めて手続きする |
| 6 | 電気・ガス・水道や郵便、火災保険などの手続きをする |
順番に詳しく見ていきます。
1. 家族で方向性を話し合う
最初に、実家をどうしたいかを家族で話し合います。
- 実家を売るのか、貸すのか、当面は残すのか
- 誰が中心になって進めるのか、片付けにいつ集まるのか
- 片付けや手続きの費用を誰がどう負担するのか(売却代金から精算するのか)
- 形見として残したい物はあるか
親が元気なうちであれば、親の意向を聞いておくことが何より大切です。認知症などで判断する力が低下すると、本人の家を売る契約ができなくなり、成年後見人を選んで家庭裁判所の許可を得る必要が出てくることがあります。
親が亡くなっている場合は、相続人全員の合意が前提になります。後になって「勝手に処分された」ともめないよう、話し合った内容はメモや書面で共有しておきましょう。
2. 登記と書類を確認する
実家の土地と建物の名義を、法務局で取れる登記事項証明書で確認します。名義が亡くなった方のままであれば、売るには相続登記が必要です。相続登記は2024年4月から義務になっています。
あわせて、次の点も確かめておくと、後の手続きがスムーズです。
- 住宅ローンなどの抵当権が残っていないか
- 隣地との境界がはっきりしているか(境界標や測量図があるか)
- 固定資産税の納税通知書の名義と、課税されている土地・建物
相続から売却までの手続きと税金は「相続した実家(空き家)を売るには?」で詳しく解説しています。
3. 片付けの前に探しておきたい貴重品と書類
片付けを業者に任せる場合でも、先に次の物を探して保管しておきましょう。一度処分すると取り戻せません。
- 遺言書:手書きの遺言書は開封せず、家庭裁判所で検認の手続きをします
- 預金通帳・キャッシュカード・印鑑・現金
- 登記済権利証または登記識別情報、固定資産税の納税通知書
- 不動産の購入時の売買契約書(売ったときの税金の計算に使います)
- 生命保険・火災保険の証券、年金の書類
- 株式や投資信託の取引報告書、借入れの契約書
- 写真やアルバム、手紙、親族の連絡先がわかる物
見つかった現金や預金は相続財産です。見つけた人がそのまま使ったりせず、相続人全員で共有してください。
4. 相続放棄を考えている場合は、片付けの前に相談を
借金が多いなどの理由で相続放棄を考えている場合は注意が必要です。相続財産である家財を処分したり売ったりすると、相続を承認したとみなされ、相続放棄ができなくなるおそれがあります。相続放棄は、相続人になったことを知ってから3か月以内に家庭裁判所で手続きをする必要があるため、片付けを始める前に司法書士や弁護士に相談してください。
5. 家財の片付け方
家財の片付けには、主に次の方法があります。家財の量や、実家までの距離、かけられる時間によって組み合わせます。
| 方法 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 家族で片付ける | 家財が少ない、近くに住んでいて時間がある | 想像以上に時間がかかる。重い家具の運び出しはけがに注意 |
| 自治体の粗大ごみなどを使う | 処分する量が少なめ | 出し方や申し込み方法は自治体のルールを確認する |
| 買取・リサイクル店に売る | 年式の新しい家電や、状態のよい家具・骨董品がある | 値段がつく物は一部。運び出しの条件を確認する |
| 遺品整理・片付けの業者に頼む | 家財が多い、遠方に住んでいる、早く片付けたい | 複数社から見積もりを取り、作業内容と料金の内訳を比べる |
回収業者を選ぶときの注意
家庭から出るごみの回収には、市町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または市町村からの委託)が必要です。チラシや軽トラックで「無料回収」をうたう業者の中には、許可がなく、回収した物を不法投棄したり、積み込んだ後に高額な料金を請求したりする業者もいます。環境省も、許可のない回収業者を利用しないよう注意を呼びかけています。
依頼する前に、許可の有無と見積もりの内訳(作業費・処分費・車両費など)を確認し、追加料金がかかる条件も聞いておきましょう。
6. 仏壇や思い出の品の整理
仏壇を処分する場合は、菩提寺などに相談して**閉眼供養(お性根抜き)**をしてもらうのが一般的です。神棚や人形も、神社やお寺で供養やお焚き上げをしてもらえる場合があります。宗派や地域によって考え方が異なるため、ご家族の気持ちに合わせて決めてください。
写真やアルバムは、すべてを残すと量が多くなります。家族で見返しながら選び、残りはスキャンしてデータで残す方法もあります。思い出の品の整理は、気持ちの整理でもあります。無理に急がず、家族で話しながら進めることをおすすめします。
7. 片付けずに「家財が残ったまま」売る方法
実家が遠方にある、家財が多すぎて片付けきれない、早く手放したいという場合は、家財が残ったまま買い取る会社に売る方法があります。
- 片付けの手間と時間がかからない:必要な物だけを持ち出せば、残りの家財ごと引き渡せます
- 遠方からの往復が減る:何度も実家に通う必要がなくなります
- 処分費は価格に反映されるのが一般的:家財の処分にかかる費用は、買取価格に含めて考えるのが一般的です
家財ごと売る場合は、どの家財を残してよいか、引き渡しまでに何を持ち出すかを、売買契約の前に買主とすり合わせておきましょう。また、売主がどこまで責任を負うか(契約不適合責任の範囲)も、契約書で確認しておくと安心です。
8. 実家じまいのあと、家をどうするか
片付けの見通しが立ったら、家の行き先を決めます。
- 売る:使う予定がない場合の、負担の少ない方法です。相続した空き家は、一定の要件を満たすと譲渡所得から最高3,000万円を差し引ける特例も使えます
- 貸す:建物の状態や立地がよければ、賃貸住宅にする方法もあります
- 解体する:建物が危険な状態の場合の選択肢ですが、土地の固定資産税の軽減がなくなる点や、建て替えができない土地でないかに注意が必要です
- 残して管理する:当面は手放さない場合も、換気や通水、雨漏りの点検を続けましょう
空き家のまま置いておくリスクについては「空き家を放置するとどうなる?」、長屋の実家については「長屋・連棟住宅は売れる?」もご覧ください。
松原市の実家じまいは、家財が残ったままご相談ください
スマイル工務店では、松原市の空き家買取として、空き家を直接買い取り、自社の職人がリフォームして新しく住む方へつないでいます。
- 家具や家電、仏壇などが残ったままの家もご相談いただけます。必要な物を持ち出していただいたあと、残りの家財の片付けを含めて進めます
- 遠方にお住まいの方も、お電話でのご相談から始められます
- 雨漏りや傷みのある家、長屋や文化住宅もご相談ください
- 相談・現地調査・買取価格のご提示までは無料です
「まだ売ると決めたわけではない」という段階のご相談も歓迎です。思い出の詰まった実家を、次に住む方へつなぐお手伝いをします。
※この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。相続や税金の取り扱いは個別の事情で変わるため、司法書士・税理士などの専門家にもご確認ください。
よくあるご質問
Q. 実家じまいは、親が元気なうちに始めたほうがいいですか?+
できれば親が元気なうちに、家をどうしたいか、大切な物は何かを聞いておくのがおすすめです。認知症などで判断する力が低下すると、本人の家を売る契約ができなくなり、成年後見人を選んで家庭裁判所の許可を得る必要が出てくることがあります。
Q. 家具や家電が残ったままでも、空き家は売れますか?+
家財を残したまま買い取る会社に売れば、片付けをせずに売ることができます。処分にかかる費用は買取価格に反映されるのが一般的ですが、片付けの手間や時間、遠方から何度も通う負担を減らせます。必要な物や形見は、売る前に持ち出しておきましょう。
Q. 仏壇はどうすればいいですか?+
処分する場合は、菩提寺などに相談して閉眼供養(お性根抜き)をしてもらうのが一般的です。宗派や地域によって考え方が異なるため、ご家族の気持ちに合わせて決めてください。仏壇店や遺品整理の業者に、供養から引き取りまでまとめて相談できる場合もあります。
Q. 片付け中に現金や通帳が見つかったらどうすればいいですか?+
亡くなった方の現金や預金は相続財産です。見つけた人がそのまま使ったりせず、記録を残して相続人全員で共有し、遺産分割の対象にしてください。相続税の申告が必要な場合は、申告にも含める必要があります。
Q. 不用品の回収業者を選ぶときに気をつけることは?+
家庭から出るごみの回収には、市町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または市町村からの委託)が必要です。許可のない業者に頼むと、不法投棄や高額な請求のトラブルにつながるおそれがあります。複数の業者から見積もりを取り、許可の有無と料金の内訳を確認してください。
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